その笑顔
2016年 11月 22日
父を皆で見送った時、気が利かない私と姉を助けてくれたのは小さな彼女だった。
ようやく出来るようになったひとり歩きを、見てるのが眩しいくらいの笑顔でドヤ顔で、親戚たちに見せて回っていた。
母のいつもの笑顔が思っていたよりずっと早く戻ったのも、彼女の存在が限りなく大きいと思う。
小さいなぁ。可愛いなぁ。ありがたいなぁ。
そんな風に思っていたのがついこの間だったのに、今ではランドセル姿がすっかり似合う女の子だ。
娘が髪を伸ばしたいと言い出したのも、どうやら彼女のロングヘアに憧れたかららしい。
「学校には付けていかないって約束するから、お出かけ用にネックレスを作ってくれる?」
と頼まれたのでもちろんマイプレジャー。
リクエストはピンク色のハート型。すごい。ラブだ。